第30回日本免疫毒性学会学術年会

年会長挨拶

第30回日本免疫毒性学会学術年会
年会長 中村 亮介
(国立医薬品食品衛生研究所)
年会長 写真

このたび、第30回日本免疫毒性学会学術年会を、2023年9月11日(月)~13日(水)にShimadzu Tokyo Innovation Plazaおよび川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)にて開催いたします。記念すべき第30回を川崎市殿町のキングスカイフロント地区において開催できることを、同地区の一員として大変喜ばしく思います。

今年会では、「社会に求められる新たな免疫毒性研究」をテーマに掲げました。昨今、感染症や難病への対応など社会の求めに応じて、mRNAワクチンに代表される新しいモダリティの医薬品の開発が急速に進められています。一方で、これら新規モダリティ医薬品には、多様な構造のものや多様なMode of Actionに基づくものがあるため、従来の医薬品では想定していなかった免疫毒性を考慮する必要があります。すなわち、社会の求めに応じなければならないのは免疫毒性研究も同様であると考える次第です。

そこで、初日のシンポジウムでは、新規モダリティ医薬品開発における免疫毒性について討論を行い、特別講演では昨年AMEDに発足したSCARDAにおけるワクチン開発推進の取り組みをご紹介いただきます。2日目の試験法ワークショップでは、企業やアカデミアで開発や応用が進むヒト免疫系を模した評価モデルについて議論いたします。

3日目には、社会の関心が高い環境中化学物質に関する公開シンポジウムを行います。こちらのイベントは無料で参加できますので(要登録)、免疫毒性研究にこれまであまり馴染みのなかった皆様も、環境中化学物質の免疫毒性リスク評価がどのように進められているか、ぜひご聴講いただければと思います。

また、本学会では若手研究者の育成にも力を入れており、口頭発表での活発な質疑応答のほか、学生・若手優秀発表賞や初回発表者の初年度年会費無料制度等の制度面でも若手研究者を後押ししております。初めての方も、常連の方も、若手の方も、元若手の方も、みなさまお誘い合わせの上、キングスカイフロントにお越しいただき、新たな免疫毒性研究について、一緒に考える機会としていただければ幸いです。

令和5年2月吉日

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